●第1号
1号の内容に移る前に。 まずは現在の、江口の実力です。
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テキストにあった条件、 ●女の子(16〜18歳) ●セーラー服 ●標準体型 ●正面向き
を、まず描いてみました。 実力、ということで、下書き無しです。道具はボールペン。 用紙は、うちの夫が持ってた、市販の漫画用原稿用紙。 正面向きのハズが、横を向いているのは何ででしょうな。
あと、『女の子』というよりは『女学生』に見えなくもない。おさげが下向きなのが原因か。 |
これをふまえて、テキストを読み進んで行きましょう。
第1章。まんがを描くための必須道具の解説です。 今回の付録もふまえて、それらがどういった物かの説明です。ペン先のセットの仕方、手入れの仕方なども詳しく載っております。 そしてデッサン人形。本誌の応募券を規定分送れば貰える、デッサン人形。必須道具ですかそうですか。
第2章。まんがフォーラム。 まんがという表現方法が、どんなに世界中で認められているか、夢いっぱいの内容です。
そしていよいよ第3章。実際に描いてみましょう。 今回のサンプルは、女の子の全身です。 鉛筆で下書きをし、骨格とバランスを考えながら下絵を作ります。準備ができたらペン入れ。掌でインクをこすったりしないように気をつけましょう。右利きの人は絵の左側から描くと、原稿を汚さずにすみます。 最後まで描けたら、消しゴムをかけます。テキストには消しゴムのかけかたから、消しカスをはらうことまで解説してあって、たいへん親切です。 ペン入れが終わったら、次はベタ塗りと、スクリーントーン貼り、最後にホワイト効果を入れます。んまあ、初回からトバしますね。
この第1回からして最後までやってしまう手順に世間では不満が多いようですが、考えてみればこれは初回なんです。プロローグですわ。だからむしろ、こうやって一連の流れを示す方が正解でしょう。「まんがが出来るまでのおおまかな流れ」と表題をした方がより正しかったでしょうが。
ひとつ難を言うなら、見本の絵が小さいことですね。完成見本で1頁まるまる使っても良かったかも知れない。

完成しました。「筆ペンで描いたようだ」との評を頂きました。 初めてスクリーントーンを使いました。カットする前に台紙から剥がしてたら夫に怒られました。あと、贅沢な使い方をしていると呆れられました。初めて使う人間にんなこと言うなよ。 ホワイトは、持っていないので今回は使っておりません。
最初の絵と比べてみますと、少なくとも「正面向き」という箇所に改善が見られました。 下書きはしておくべきですね。
さて、絵の話はここで終わり。 次の章では、ストーリー・発想の原点について学びましょう。
メモを片手に外に出て、周囲を観察しましょう。人間の喜怒哀楽を観察しましょう。さまざまな年代の人とふれあい、夢日記を付け、レンタルビデオなどを観てストーリーの作り方を参考にしましょう。後半には、トレーニングとして今日一日の出来事を振り返る質問が置かれていました。
一通り読んでみて思ったのが、わしらが小さい頃に少女向け雑誌によくあった「漫画の描き方講座」やら何やらと、何一つ変わってないなあ、ということだった。 絵に関しては、ベタだとかトーンだとか、非日常の単語を当たり前のように用い、丸い輪郭に十字のラインでアタリをつけ、下書きの段階からきっちりかっちり描かせる。ストーリーは「積極的にいろいろなことに取り組んで、新鮮な感動を」という、漫画にかこつけて健全な少年少女形成をさせるのが本来の目的のような持って行き方。 なんか、いろんなことが懐かしい。ああ、わしらは20年前に、こんな本を読んで漫画家に憧れたんだよなあ、ってことを思い出した。
この本のターゲットは、女子小中学生です。
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